ExBrainはClaude Codeの外部脳を作る
ExBrain を一言でいうと、「Claude Code の中に閉じている memory / skills / identity を、Obsidian ベースの外部知識基盤として可視化し、さらに daily note や Dreaming まで含めて継続運用できるようにする仕組み」です。面白いのは、単なるログ保存ツールではないことです。SOUL.md、MEMORY.md、DREAMS.md を中心に、Claude Code、常駐エージェント、Cloud Scheduled Tasks、Slack、Xブックマーク、Firecrawl、GitHub、iCloud をまとめて、AIの内側に散らばる文脈を外側の vault に統合している。つまり ExBrain の本質は「AIにメモを持たせる」ではなく、「AIの思考・記憶・成長のレイヤーを人間が読める形で外部化する」ことにあります。
ExBrainの本質は“AIの外部脳”を作ること

README を読むと、ExBrain は Claude Code の Memory や CLAUDE.md や Skills を Obsidian に同期して見える化するだけでなく、daily note、clips、clients、insights まで含めて 1つの vault にまとめています。ここで重要なのは、「AIが何を覚えているか」を見るだけで終わらず、「AIがどう変化しているか」「何を繰り返しているか」「どこへ向かっているか」まで扱おうとしていることです。
その象徴が、Vault 直下に置かれる 3つのファイルです。
- SOUL.md:自分は誰か
- MEMORY.md:何を経験したか
- DREAMS.md:どこに向かうか
この設計は、単なる設定管理やログ収集ではなく、AIの状態管理を identity・memory・trajectory に分けて扱っている点でかなり面白いです。
Claude Codeの内側をObsidianで読めるようにする

Claude Code は本来、CLI 内で動く作業エージェントです。Memory や skills や hooks はあっても、それらは基本的に内部的な資産として散らばりやすい。ExBrain はそれを ~/vault/ に集約し、Obsidian で人間が読む側のインターフェースを作っています。
この変換で価値が出るのは、次のような点です。
- AIの判断ルールを人間が後から確認できる
- 日々のメモや学びを検索・再利用しやすい
- Mac / iPhone / GitHub バックアップまで含めて持ち運べる
- Claude Code を閉じても、知識基盤は残る
つまり、AI の内部状態を「ブラックボックスな会話履歴」から「Markdown のナレッジベース」へ変換しているわけです。これはかなり実務的です。
面白いのはDreamingレイヤーまで作っていること

ExBrain で特に面白いのが Dreaming という考え方です。Cloud Scheduled Tasks や cron を使って、朝夕や週次で vault を読み直し、パターン検出や growth trajectory を更新する構成になっています。ここで AI は、単にタスクを処理するだけでなく、自分の行動履歴や知識蓄積を再解釈する存在として扱われています。
これはかなり重要です。普通のメモ基盤は「保存」で終わりますが、ExBrain は
- 保存する
- 整理する
- 振り返る
- パターン化する
- 次の行動へつなげる
まで含めて設計しています。言い換えると、記憶ストアではなく、記憶と内省のワークフローを作っているということです。
なぜこれが今のAI運用に効くのか

今のAI運用でよくある問題は、会話や作業のコンテキストがセッションごとに散ってしまい、重要な学びやルールが蓄積されにくいことです。ExBrain はこれに対して、Claude Code、常駐エージェント、Slack経由のURL、Xブックマーク同期、Firecrawl、GitHub バックアップを全部 vault に流し込み、人間が読むための知識基盤として統合しています。
この発想が強いのは、「AIを賢くする」ことより「AIとの共同作業を継続可能にする」ことに効くからです。特に長期運用では、AIの品質は単発のモデル性能ではなく、何を覚え、どう振り返り、どうルール化するかで決まります。ExBrain はそこを Claude Code の周辺基盤として作っている。
README を読む限り、ExBrain は Obsidian 用の便利ツール以上のものです。Claude Code の外に、AIの外部脳・外部記憶・外部内省のレイヤーを作る試みとしてかなり面白い。開発者の @masahirochaen さんが作っているこのプロジェクトは、「AIを使う」から「AIと継続的に思考する」へ進むためのインフラに近いと感じます。気になる方は、README_JP.md を読むと全体像がかなり掴みやすいです。
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